第24章 scene5:ツルテカな僕
よっぽどお腹が空いていたのか…
和はコーヒーゼリーをペロッと平らげると、バームクーヘンを食べ、フルーツ入のヨーグルトまで綺麗に、あっという間に平らげてしまった。
ってゆーか、バームクーヘン…僕も食べたかったのにな…
まあ…、でも和だからいっか…
それに、甘い物食べたからか、さっきまでの暗さが抜けて、表情も和らいだような気がするし♪
「さて…、腹も膨れたことだし、そろそ、始める?」
「え、あ、うん…」
丁度ショートケーキの上に乗っかったイチゴを口に入れた時だったから、一瞬喉に詰まりそうになりながら、ジュースで流し込む。
ってゆーか、これ…
「ねぇ、これって本当にジュース? お酒入ってない?」
「あ、バレた?」
え、マジでお酒だっての?
一口飲んだ時から!なーんか変だと思ったんだよね…
「つか、ウチにジュースなんてあると思ってたの?」
「え、だって相葉さんだっているし…」
相葉さんは健康志向高め男子だし、なんたって牛乳が似合いそうなタイプじゃん?
だからてっきり…
「くくく、だとしても油断し過ぎ(笑)」
ゆ、油断…って…
そりゃ否定はしないけどさ…
「ま、そんな強くもないし、大丈夫っしょ(笑)」
もぉ…、そーゆー問題じゃないと思うんだけどなぁ…
ま、意地悪言えるってことは、いつも通りの和に戻ったってことだから、それはそれで良かったんだけどね?
「それにさ、ちょっとくらい酔ってた方が、恥ずかしさも半減するでしょ?」
あ、そっか、だからわざと…
「うん、確かにそうかも…」
裸になることに違いはないんだけど、お股の毛を剃るとか…、普通にセックスするのとは違って、やっぱり恥ずかしさはある。
だからアルコールで気を紛らそうとしてくれた…んだよね?
和は天邪鬼だから、たまに素直じゃないこともあって、意地悪ばっかする時もあるけど、本当はすっごーく優しい…んだもんね?
僕、信じるよ?