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H・I・M・E ーactressー【気象系BL】

第23章 scene5:“初”エステ♡


…ってことで、長瀬さんに連れられ、向かった先は…

何だかこじんまりとした感じなんだけど、とっても可愛らしい造りのお店で…

やたらと綺麗なお姉さんに案内されて入ったお部屋には、病院と良く似たベッドが置いてあり…

長瀬さんはお姉さんと親しそうに会話をしてから、僕とお姉さんだけを残して、部屋から出て行ってしまった。

「あ、あの…、僕、こーゆーの初めてで、どうしたら良いか…」

しかも女の人と二人っきりとかさ、緊張しちゃうじゃん…

「心配しないで? 君はただリラックスしてここに寝ててくれれば良いから♪」

あ、そうなの?
それなら簡単…ってゆーか、え?

ちょっと待って?

このお姉さん…、女の人の割には手も大きいし、背だって僕よりも高いし、何より喉仏が…ある?

「あ、あの…、もしかして“元”男の人ですか?」

もし間違ってたら失礼かもと思いつつも、気になると聞かずにはいられない僕(笑)

でもお姉さんはクスリと笑ってから、

「そう、私“元男”なの。あ、でも今は工事も済んでるし、戸籍上もしっかり“女”なのよ?」

へぇ…、そうなんだ…

話には聞いたことあったけど、実際に会ったのは初めてかも…

「因みに、名前は“斗子”ね。よろしくね、HIMEちゃん?」

「は、はあ…こちらこそ宜しくお願いしま…す…」

そう言って差し出された斗子さんの手は、僕の手よりも大きくて、でも凄く綺麗な手をしていた。

「さ、とりあえず全部脱いじゃって?」

え?

「ぜ、全部って…パンツも、ですか?」

「当然でしょ? あ、もしかして恥ずかしい?」

「い、いえ、そんなことは…」

裸になることは慣れてるから、正直何とも思わないけど、いくら“元男”の人だって分かっていても、見た目が女の人の前だと思うと、やっぱり恥ずかしい。

けど仕方ないよね?

だって、ずーっと憧れてた衣装が着れるんだもん。

少しでも綺麗に見せたい。

あ、勿論“可愛いさ”も忘れずにね♡
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