第19章 scene4:宴会場
「ふぁ〜あ、眠っ…」
大きな欠伸をして、NINOがお布団にゴロンする。
「あ、お布団…、ニノの分も敷かなきゃ…」
確か押し入れの中にまだお布団があった筈…
そう思って立ち上がろうとするけど、
「いてててて…」
全身が筋肉痛みたくなって、思うように身体が動かせない。
どうしよう…
僕が悩んでいるとニノが、
「いいよ、一緒に寝よ?」
僕の腕を引っ張った。
「え、で、でも…」
思いがけずニノに腕枕をして貰う格好になった僕は、ちょっぴりドキドキしてしまう。
だって僕達…、お互いスッボンポンのポン!なんだもん♡
「ね、何か着た方が…」
「めんどくさいよ。いいじゃん、今更恥ずかしがる関係でもないし」
そりゃそうだけどさ…
“NINO”じゃなくなった“ニノ”って、急に男らしくなったりするんだもん。
お顔はね、メイクした時みたく美人ってわけじゃないけど、僕と同じでとっても可愛いのにね?
ニノって、不思議な魅力があるんだよね…
「あ、もしかしてまたシタくなっちゃったとか?」
「そ、そんなんじゃない…もん…」
「なーんだ、あんだけ散々アンアン言っといてまだ足りないのかと思ったよ(笑)」
「ま、まさか…!」
これ以上は流石に僕の身体がもたないよ。
「ま、仮にそうだったとしても、私に智の相手が出来る程の体力は残ってないけどね?(笑)」
うん、それは僕も同じ。
抱く側のことは…正直良く分かんないけど、抱かれる側だってただ喘いでれば良いってもんでもないし…
それなりに演技(←僕はしてないよ? 全部“本気”だからね?)も必要だから、見た目以上に疲れるんだよね…
「も、もお…、冗談ばっか言ってないで、もう寝よ?」
殆ど身長差なんてないのに、ニノの胸に頬を埋め、上目遣いでニノを見ると、ニノはクスリと笑って僕の髪を撫でて…
「だね。明日も早いし…。寝るとしますか…」
僕の額にチュッとキスをした。