第18章 scene4:露天風呂
僕はディルドを受け取ると、ディルドと一緒に差し出されたボトルも受け取った。
ってゆーか、これ僕のじゃん?
まさか長瀬さん…、こうなることも予想してたとか?
そうじゃなかったら、こんなのがココにある筈ないもん。
もぉ…、無口なのは知ってたけど、大事なことはちゃんと言ってくれないと困るよ。
僕はディルドとローションのボトルを、カメラからは丁度視覚になる場所に隠し、そっと瞼を閉じた。
想像するんだ…
今僕の前にいるのは、坂本監督でもスタッフさん達でもなく、頼りなく眉毛を八の字にする櫻井くんで…
僕の身体に触れようとしているのは、頭は良いのに、驚くほど不器用な櫻井くんの手なんだ、って…
そうするとね、不思議と頭の中が真っ白になって、周囲の音すら聞こえなくなってくるんだ。
何度も一緒にお仕事をしたことのある坂本監督はそれを知っているから、僕がそうなる瞬間を待ってから、漸くカメラのレンズを僕に向けた。
僕は睫を微かに震わせながら静かに瞼を持ち上げると、カメラの向こう側に見える櫻井くんに向かって微笑みかけた。
そして両手で自分の胸を掻き抱くと、ツンと勃ったおっぱいの先っぽに指を滑らせた。
コリッと硬くなり始めたそこを指の先で摘み、クルンと捻ってやると、
「あんっ…」
全身に小さな、でも甘い痺れが走る。
でもそんなんじゃ足りない僕は、薄っぺらな胸を両手で揉み、その度に触れる小さくて硬い実に刺激を与え続けた。
暫くの間そうしていると、僕の耳元に突然熱い息が吹きかかり、
”気持ちイイの?”
聞き覚えのある声が聞こえたような気がした。
「ん…、気持ち…イィ…」
だからもっと揉んで?
それから、
「ああ…、は…ぁ…っ…」
きつく吸って?
あ、でもたまには、
「ん、んんっ…」
その尖った舌先でコロコロされるのも良いかも♪
でもね、僕が一番して欲しいのはね…