• テキストサイズ

H・I・M・E ーactressー【気象系BL】

第18章 scene4:露天風呂


僕は櫻井くん(想像…だけど)の返事を待つことなく、まだ少し硬さの残る蕾に指をツプン…と挿れようとしたところで、

「カーット!」

坂本監督の声が飛んで、ズボンの裾を膝まで捲り上げた坂本監督が、バシャバシャと水しぶきを上げながら僕の所まで駆け寄って来た。

もぉ…、いいとこだったのにぃ…

ってゆーか、お風呂で走っちゃいけません、って教わらなかったの?

「あのぉ…、HIME何か変でしたか?」

「いや、良かったよ、凄く良かった…んだけど、そこから先は部屋風呂で…ってことになってなかったっけ?」

あれ…?
僕、ちゃんと台本見て来た筈なんだけど…、忘れちゃったのかな?

あ、もしかして風間ポンのせいかも!

だって風間ポンたら、僕にパンティも無しでお買い物に行けとか言ったし…

だから僕忘れちゃったんだな…

「あ、ご、ごめんなさい…。HIME、温泉なんて来たの久しぶりだったし、ちょっと嬉しくなってつい…」

「なるほどな(笑) あ、ところで…」

坂本監督が、指で顎をすりすりしながら、ニヤニヤと笑う。

坂本監督って、背も高いし、身体もガッチリしてて、お顔だって(櫻井くんには劣るけど…♡)そこそこ良いのに、ニヤニヤするとせっかくのイケメンも台無しになっちゃうのね?

勿体ないね(笑)

「随分と熱っぽい目をしてたけど、誰のことを想ってたのかな?」

「え…?」

「何て言ったら良いのか…、そうだ、恋する乙女みたいな顔してたぞ?」

「そ、そう…ですか?」

キャー、どうしよう…

僕がこっそり心の中で櫻井くんのことを想ってたこと、しっかりバレてた…ってことだよね?

やだぁ…、恥ずかしい…

「まあ、おかげで良い画(え)が撮れたけどね?(笑)」

「も、もぉ…、揶揄わないで下さい…」

「いや、揶揄ってはいないよ。たださ、この調子だと、もっとエロくて可愛いHIMEちゃんが見られそうだと思ってね」

それって…、僕に期待してる…ってことよね?
/ 753ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp