第17章 scene4:温泉宿
「や…、イクッ…、あ、あ、あ、あんっ…」
ほんの数回手を上下させてだけなのに、あっという間に先っぽに溜まって行く熱に、僕はウイッグが飛んで行ってしまうんじゃないかってくらいに、乱暴に頭を振った。
僕の手元を写すカメラの存在も、ニッコリ顔を崩すことなく僕を見つめる風間ポンの存在も、もうすっかり忘れてる。
そうじゃなかったら、ずっとスカートの裾を掴んでいた手が、気付いたらブラの上から…だけど、オッパイを揉んでる筈ないもん。
もちろん、そんなんじゃ全然足りないんだけどね?
だって、硬くなった先っぽをコネコネするのって、超気持ち良いんだもん♪
僕は両手を器用に動かしながら、
「イク…、あぁっ…、イッちゃ…う…」
どんどん虚ろになって行く視界の中に、ティッシュの箱を探した。
だってせっかくの可愛いワンピースなのに、汚しちゃったら勿体ないからね
あ、因みに今日の衣装は、パンティの色と同じ赤で、ざっくり開いた胸元は白いレースになっていて、裾にも同じように白のレースが飾られてて、可愛いいんだけど、セクシーでもあって…
ふふ、まるで僕みたいだ♪
…って、そんなこと考えてる余裕ない!
「あ、あ、あ、ダメっ…、出ちゃ…う、んんっ…」
丁度視界の端にティッシュの箱を見つけ、力なく手を伸ばした瞬間…
「あっ…」
息子くんを握っていた僕の手に熱を感じ、続けて濡れたような感触を感じた。
きっと、手を伸ばした時に、ちょっぴりだけどお腹に力が入っちゃったせいね…
僕は吐精脱力感と同時に、数センチ短かったせいで、ティッシュに手が届かなかったことを悔やんだ。
だってさ…
一応ね、汚さないように…って、ちゃんと自分の手で受け取めたつもりだけど、間に合わなかった白い点がさ、所々赤いスカートに散ってて…
気持ち良かったんだけどさ…
自分の手なのに、すっごく気持ち良かったんだけどね、それがとっても残念で…
ちょっぴり落ち込む僕…