第17章 scene4:温泉宿
「凄いね…」
風間ポンが視線を僕のお股に向ける。
「顔はこんなに可愛いのに、ここは凄く男らしいって言うか…」
いや…、言わないで…
「触ってもないのに、こんなになるなんて…、HIMEちゃんて本当にエロいんだね?」
ああ…、どうして…?
それだけは知られたくなかったのに…
「ねぇ、もっと良く見せてくれる?」
「えっ…?」
「あ、その角度だと、カメラに映らないからさ」
あ、そうなのね…?
僕は身体の向きを変えようと、背もたれから背中を浮かせてみるけど…
シートベルトをした状態では、思うように身動きがとれなくて…
うーん…、どうしよっかな…
悩んだ僕は、片足…風間ポンがいない方の足をシートの上に上げた。
あ、もちろん靴は脱いでね。
「これでどう?」
僕が聞くと、風間ポンはニッコリ顔を崩すことなく、“うん”と頷いてから、手に持っていたカメラを僕のお股に近付けた。
ってゆーか、今時のカメラって、そんなに近付けなくたって、ちゃんと映ると思うんだけど…
風間ポン知らないのかな?
あ、ひょっとして望遠機能のないカメラとか?
…って、そんなわけないか(笑)
僕は徐々に距離を詰めて来るカメラに、ちゃんと僕の息子くんが映るように、両足を大きく開き、元気にお空を見上げる息子くんに、そっと手を添えた。
「ん…っ…」
ヤバっ…
ずっとこの状態でいたからかな…、すっごく敏感になってる気がする。
なんなら、指先にちょっとでも力を入れたら、ピュッと出てしまいそう…
困ったな…、こんな呆気なくイッちゃったら、撮れ高足んなくなっちゃう…よね?
でも…
「ね…、イキ…たいの…。だめ?」
もう我慢の限界!
僕は風間ポンの返事を待つことなく、息子くんを握った手に力を入れた。
「ん、ん、ん、あ…、はぁっ…」
「気持ち…良いの?」
「う…ん、すっごく…」
僕はカメラと風間ポンのニッコリ顔に見つめられながら、無心で息子くんを撫で撫でして、ついでに腰も揺らした。