第14章 日常5:素顔の僕とお姉ちゃん(?)
思いもよらない告白に、当然のように困惑する僕。
確かにさ、AV男優って言われる人達の中には、男女関係なく相手する男優さんもいるし、なんならゲイビに出てる“タチ役(攻め側ね)”の男優さんなんて、殆どがバイだとも聞いてる。
勿論、“ネコ役(受け側ね)”の男優さんにだって、バイの人もいれば、ネコもタチもどっちもいける人だっているんだから、当然と言えばそうなんだけどね?
だいたい、僕みたいに“ネコ専門”って方が、寧ろ少ないのかもしれない。
ただ、相葉さんと言えばゲイビ業界でも、松本さんと並んでトップクラスの男優さんだし、それに何より和とも…
なのにバイだったとか…
そりゃビックリするよ。
「で、でも、バイとノンケとでは意味が…」
バイの人は、男でも女でもセックス出来るけど、ノンケの人はセックスどころか、キス一つするのだって拒絶反応示すことだってあるんだから、全く同じとは言えない。
「確かに違うんだけどさ、可能性の問題ね?」
「可能…性?」
首を傾げる僕の隣で、和が思い出したとばかりに手を叩いた。
「そうだよ、可能性あるかもよ?」
え、え、ちょっと待って?
ますます僕分かんないよ…
「HIMEのDVD見て抜けるんだよね?」
「ま。まあ…、多分…」
ってゆうか、実際抜いてるとこ目にしたけどね、それも二回も…
「だったら大丈夫なんじゃない?」
「で、でも、それはHIMEだからであって、僕じゃないもん…」
HIMEでは抜けても、僕では抜けないかもだもん…
「まあね…。でもさ、部屋中HIMEで一杯になるくらい、HIMEのことが好きなんだよね?」
「うん…」
「ってことはさ、ココの形で分かるんじゃない?」
和の手が、僕の息子くんをムギュっと握った。
「あんっ…」
そんなことしたら、せっかく大人しくなったのに、また元気100倍になっちゃうじゃん!
ってゆうか、息子くんの形って、そんなに違うモンなの?