第12章 scene3:診察室
バイオレットのブラジャーをずらし、おっぱいの先にあるコリコリを指で摘む。
そして下半身に伸ばした手で、スケスケのカップの上から“暴れん坊将軍”をスリスリと撫でた。
でも…
どれだけ撫でたり…揉んだりしても、カップの上からでは全然気持ちよくなくて…
「お願…ぃ…、これ…、外して…?」
僕は両手を忙しなく動かし、松本さんに訴えた。
なのに松本さんと来たら…
「それは出来ないな…」
彫刻のような顔を不敵に歪ませるだけで、僕のお強請りには一切耳を傾けようとはしてくれなくて…
そのくせ、手にしたリモコンのレバーを更にスライドさせると、“暴れん坊将軍”を握った僕の手を払い除け、パンティ(貞操帯ね)の前をグイグイと引っ張った。
「い…やぁ…っ…!」
はち切れそうに満たされたお腹も、窮屈なカップの中でパンパンに膨れ上がる“暴れん坊将軍”も…
苦しくて…、息が詰まりそうになる。
「ね…、苦し…の…、助けて…ぇ…っ…」
松本さんを縋るように見つめる目に、自然と涙が溢れてくる。
そこをすかさず松岡監督さんがカメラで狙う…ってゆーか、何で監督さんまで裸なの?
そりゃそうゆー監督さんもいるにはいるけど…ね?
でも流石に白いブリーフだけって…
ちょっと笑える(笑)
苦しいやら、でも気持ち良いやら…、どうかなってしまいそうなのに、松岡監督さんの姿を見た途端に吹き出してしまった僕に、松本さんがチッ…と舌打ちをする。
そして松岡監督さんも…
「ちょいちょい…、ダメじゃねぇか吹き出したりしたら…」
肩に担いでいたカメラを下ろし、呆れた顔で僕を一瞥してから、深ーい溜息を一つ落とした。
「ごめ…なさい…」
仕方ないじゃん?
だいたい、松岡監督さんがそんな変な格好してるのが悪いんじゃん?
僕は悪くないもん!
…って言いたいところだけど、そんなことも言えないから、僕は診察台の上でお股をおっぴろげたまま頭を下げた。
ついでに僕の“暴れん坊将軍”も一緒にね…