第12章 scene3:診察室
肌蹴た胸元から、ヒヤッとした物が差し込まれ、僕の胸の上にペタペタと押し当てられる。
あ、そっか…、聴診器ね?
お医者さまだものね(笑)
「ん…、先…せ…? HIMEの病院…は…?」
息さえも出来ないくらい強く押し当てられていた唇が首筋へと降り、僕は聴診器の冷たさに身体を震わせながら、松本さんに問いかけた。
でも…
「シッ…、黙って…」
耳元に囁かれて、僕は思わず唇をキュッと引き縛った。
なのに…
意図して…なのか、松本さんの指が僕のおっぱいの先を掠めたりするもんだから、
「は…ぁ…っ…」
引き縛った筈の唇から、思わず吐息が漏れてしまう。
「凄く鼓動が早いようだが…」
言いながら松本さんが、聴診器から伝わる僕の鼓動に耳をすます。
そりゃそうよ…
聴診器を当てる素振りを見せながらも、実は小指で僕のおっぱいの先をクリクリするんだもん…
声だって漏れちゃうし、鼓動だって早くなるに決まってるじゃない…
なのにクリクリ…
ついには先っぽを爪の先で掻いたりするから…
「んんっ…」
声が漏れちゃうし、鼓動だけじゃなく、呼吸だって荒くなってくる。
「これはまずいな…」
「先…せ…ぃ…、言って…?」
やっぱり大変な病気なの?
ねぇ、そうなの?
「HIMEの病気…は…?」
僕は僕の手を包む松本さんの手に、自分の手を重ねた。
「そうだな…」
松本さんが僕の襟元から引き抜いた聴診器を首に引っ掛けると、少し考え込む仕草をしてから、中途半端に閉じていたボタンを全て外した。
そして僕の唇からおへそにかけて、まっすぐに指を滑らせると…
「君はナースとして失格だな…」
パンティ(実際には“貞操帯”だけど…)の下腹部に当たる部分を指にかけ、ギュッと引っ張るもんだから…
「あ…、ああっ…、ダメぇ…!」
僕の中に挿った“ソレ”が、前を引っ張られたことで、更に奥へと突き刺さった。