第11章 scene3:病院
暫く考えて、僕は“ソレ”が入っていた袋をクシャッと丸めた。
ところが…
「あれ?」
まだ何か入ってる?
僕は丸めた袋を開くと、中に残っていた物を取り出した。
「えっ…?」
黒いそれは、形こそ普通のパンツっぽく見えるけど、翌々みると、前にはスケスケでヘンテコな形をしたカップが付いてて…
でもって紐状になった後ろの部分には、鍵みたいのが付いてて…
ひょっとしてコレって…
貞操帯って…やつ?
嘘…、僕話には聞いたことあるし、レンタルDVDのパッケージでも見かけたことはあるけど、実際実物を目にしたのも、勿論手にしたのも初めてなんだけど…
そ、そりゃさ、丁度お尻の穴に当たる部分はちょっと幅広になってるし、これなら中の“モノ”がすっこ抜けて、落っことす心配もないけどさ…
でもまさか、コレを僕に着けろ…と?
でも一緒に袋に入ってたってことは…、ひょっとしなくてもそうゆうこと…だよね?
「はあ…、でも仕事だし…、仕方ないよね? それに、落っことして恥ずかしい思いするよりマシだもんね?」
僕は自分自身に言い聞かせると、バイオレットのパンティを脱いで、黒いテカテカ素材で出来た貞操帯を身に着けた。
でも…
「あ、あれ…?」
後ろ手での作業に、鍵が上手くかけられなくて、その上どんどんベルトが締まって来るから、
「あ、あ、あんっ…」
中に挿った“ソレ”がどんどん奥に押し込まれて…
正直…、苦しい…
しかも、窮屈さを感じてお股を見下ろすと、僕の中心がスケスケのヘンテコなカップの中で、必死に起き上がろうとしてるし…
ああ…、もうこのままじゃ現場に着く前に、僕どうかなってしまいそうなんだけど…