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BERKUT【PSYCHO-PASS】

第5章 File:5


俺じゃないと言わんばかりに頭を擦り寄せてくるのは嫌がらせなのだろうか。それとも疲れすぎておかしくなってしまったのだろうか。
仕方なくじっとしていると首の上を手が這うように通りこっちを向けと促された。もぞもぞと少ないスペースで体を撚ると腕の力は緩められたので存外容易かった。この男は今にも眠りへ落ちそうな顔をしているのに何故寝ないのか彼女には分からない。分からないが思考が働く間もなくただ唇に熱を感じたのは確かだろう。最初は感触を味わうように。やがてそれは息を吸う隙も与えないほど深くなる。ゆっくり顔が離れていったかと思えば今度は掛布を剥いで、借りているTシャツを肩まで捲られ露わになった乳房の片方を手で揉み解し片方は頂に吸い付いた。息を荒くするのは男の方だけで女は静かだった。声も出なかったのかもしれない。あるいはどうでも良かったのかもしれない。この頂を舌で転がしたり、吸い上げたり、歯を立てたりもしたが彼女の様子に変化は見られなかった。それを諦めたかのように今度は履いていたスウェットパンツを下着ごと剥ぎ取り、脚を開かせてその中心に顔を埋めた。陰核を執拗に舐め、膣口に中指をゆっくり挿入するがやはり変化は見られない。指を二本に増やして出し入れすれば少しずつねっとりした愛液が溢れてきた。男はベルトを外してスラックスとボクサーパンツを脱ぐと唆り起つソレを彼女の中心に押し当てた。滑りが悪くすんなりとはいかない。彼女は無理やり押し広げられる痛みに少しだけ顔を歪めた。それも奥まで入りきれば落ち着いてまた無表情に戻っていた。男は一度彼女に口付けると体を抱きしめて腰を打ち付け始めた。彼の吐息だけが荒々しく部屋に響く。だんだんスピードを増していく動きに合わせて呼吸が早くなった。それでも彼女は変わらない。ただ背中に手を回して掴まるだけだった。自分だけが達してしまいそうなことが気に入らなかったのか男は体を起こすと細い腰を掴んでさらに強さを増していった。奥までねじ込まれると壁にぶつかる感触があり、その度に顔を歪めた彼女にやや満足そうに微笑んだ。
再び体を重ねて抱きしめながら、動きは止めなかった。呼吸と共に喘ぐ声が抑えられないほど限界が近い。
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