第17章 楽園事件:8
互いに息も荒れて先を望むようになっていたのかもしれない。だが急ぐのは良くないと宜野座は思う。自分の欲求のためではなく、彼女に愛を伝えるための行為であるという大前提がそうさせた。伝わらなければ意味がないのだから恐怖や痛みが伴ってはならない。の検査衣のボタンの続きを外していく。シンプルなショーツが見え、白い太腿が見えて、全て取り払うと彼女の全体のラインが露になる。宜野座は自分もシャツとタンクトップを脱ぎ、スラックスを脱ぎ捨ててボクサーブリーフ一枚になる。の手が胸の筋肉に触れた。薄く見えるがバランスの取れた腹筋に一つずつ触れていく。触れられたところから熱くなる。宜野座はの足の間に入り、膝を立たせて太腿の内側に唇を這わせた。にとっては熱の集まるところの近くに彼の顔があるだけでも緊張ともどかしさでいっぱいだった。その顔が遂に中心と至近距離で向き合い、指が線をなぞった。濡れている。それは本人もわかっていた。ちゃんと濡れていることが宜野座には嬉しい。下着をするりと脱がせて晒されたそこを眺める。愛液で光って艶めかしい。どうしてここに入りたいとこれほど強く考えてしまうのか分からない。分からないが入りたい。肉びらを開き、穴に舌を入れる。
「あっ、待って…!」
待てない。溢れ出す愛液を残らず吸い尽くすことに集中してしまう。ジュルジュルと水音が響きは腰をくねらせて喘いだ。
「ギノさんんん、待って…」
逃げるよに腰を引くもしっかりと掴み寄せて割れ目を舐め続けた。中の肉芽を執拗に転がすと激しく体が震えていた。
「ダメ…待ってお願い…っ」
ようやく宜野座は動きを止めて、少し乱暴だったかと反省する。だがは目を薄く開き、ビクビクと下半身を震わせていた。これが逝ったということなのだろうか。
「すまん、つい夢中になった。」
そういうとは笑っていた。それを見ると安心する。弧を描く唇に再びキスする。ねっとりと舌が絡むようにすると全身の力が抜けていく。肥大した肉の塊がボクサーブリーフの中で窮屈そうにしていた。恥ずかしいので彼女の視界に入らないようにして脱ぐ。空気に当たると涼しいと思うくらい暑い。それだけ熱を持ち膨張している。それを彼女の肉びらをかき分けて当てた。軽くキスするように優しく。