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BERKUT【PSYCHO-PASS】

第17章 楽園事件:8


怖い。触れてもいいものなのか。
指先でラインをなぞる様に胸の間を下りていく。真っ白な肌を重厚なペンダントトップが飾る。首筋に顔を埋めた。唇を滑らせて鎖骨まで来たところで引き返す。まだ怖い。気を抜けば手も震えそうだ。だがそんなことバレたら恥ずかしい。腕や脇腹、背中に手を這わす。あれだけ羽毛が生えるのに肌は人間のものだ。しかも研磨されたのかごとく滑らか。細胞の再生を高速で繰り返すのだからターンオーバーも早いのだろうか。

「こっちの手は使わないの?」

上から不意に降りてきた彼女の声。こっちの手とは義手の方。自分の体重を支えることに徹していたこの手は肩から金属が剥き出しになっている。いくらか冷たいし、それに何かの拍子に力が入って痛い思いをさせたらと思うと使えなかった。

「急に力が入り過ぎて傷つけたら怖いからな。」

本当はそんなこと起きないのだから言い訳でしかないのかもしれない。

「大丈夫でしょう?」

が金属の手に自分の手を重ねて指を絡める。その動作にいちいち心臓が熱く反応する。

「怖くないか?」

「うん。」

随分と信頼されているものだと半ば呆れるもやはり嬉しい。両方の手のひらで彼女の体の凹凸を確認するようにゆっくりと撫でる。柔らかい。緊張の吐息がどちらかの口から漏れ出す。互いのものかもしれない。特に柔らかな膨らみは丁寧に揉みほぐす。まるでマッサージだった。それもツンと立った先を少しつまみ上げると体が大きく震えた。また揉みほぐしてから今度は指先で弾いて弄ぶ。
 
「んっ…!」

弾くたびに声が漏れ出し、背中がびくんと震えている。自分の手と指で感じているを眺めているだけで満たされていく。もっとしてあげたい。そう思うと摘む力が強くなり、先端は形をとどめておけずに潰されて歪になる。引っ張ったり捻ったりされることでは様々な快感に支配された。
声を出さずにいられない、我慢できない。宜野座の口が先端に吸い付いた。生温かい口内で捏ね回されて、もう片方は指で摘まれ、次第に体中の熱が中心に集まり出す。それは宜野座も同じだった。が鳴く度に硬度が増していく自身をまるで主張するように太腿に押し付けてしまう。だがまだ駄目だ。反対側の胸にも同じように舌を這わす。丁寧で几帳面な愛撫だった。
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