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はごろも折々、蝉時雨 ( 鬼滅*風夢 )

第19章 :*・゚* 星月夜に果実は溺れ*・゚・。*:



「オラ星乃···っ、怒んねェから、ァ"、言え」

「ん、ン」



 よほど恥ずかしいかったのだろう。星乃がぽろりと涙を零す。
 おそらく酒を飲んだことで誘発された突飛な振る舞いなのだと言い聞かせても、実弥の急上昇した昂りは滅多なことでは落ち着かない。

 眼前で目の当たりにした光景は、星乃がそれを止めても消えない残像と化して実弥の情欲を滾らせ続けた。



「星乃」



 フ、とひとつ息を吐く。
 極力穏やかさを意識して、耳もとに静かに名前を落とす。すると、星乃はようやく観念したように口を開いた。



「い、以前に、一度だけ···っ、さ、実弥が、任務で、数日留守にしたとき···っ、ど、どうしても、さみしくて、我慢できなく、なっ···っ」



 どくん···どくん···。

 脳天から足の先まで、血液が喚くのを感じる。それがひどくうるさくて、星乃の声が遠くなる。




「でも、だめ、だったの···っ、実弥じゃないと···っ、た、達せ、れなくて」



 潤んだ眼差しの向こう側で、星乃がこの自分を欲して自慰をする姿がありありと色づけされてゆく。

 その光景は、まだ星乃に想いを寄せていただけの頃、己自身を慰める早朝、常に眼裏に思い描いていた淫らな星乃と重なった。



「──ッ"」

「ぁああ···っ」

「クッソ···ッ"、先にいっぺん、イカせてやるつもりでいたのによォ···ッ」

「さ、さね」

「んな可愛いげ見せられちまったらッ"、保てるもんまで保てなくなんだろうがァ"···!」

「ひ、ぁ、あ、ぁあ」



 とうとう実弥は陰茎を一気に蜜壷へと埋め尽くした。

 腰部を回し、最奥に到達したそれをぐりぐりと押し付けるように突く。緩急をつけ、星乃が最も反応を示す場所を刺激する。



「ゃ、ぐり、ぐり、しないでぇ···っ」

「ッ"、星乃、もういっぺん、触って、みろ」

「ひ、? や、もうできな···っ」


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