第5章 確信犯【殿弥勒】
キャンプ道具や外の庭を片付けていた男子たちが帰ってきて、弥勒と目が合ってドキッとした。両方の意味で。
「昨晩はありがとうございました」
通りすがりに囁かれて、やっぱり夢じゃなかったって昨日の光景を思い出して顔が赤くなった。
「昨日は遅くまで洗い物とかゴミまとめたりしてくれてたんだよね?弥勒くんからきいたよ。帰りは後部座席で休んでね!」
女子のありがたい心遣いにより、わたしは疲れのあまり爆睡して自宅へ帰ったのだった。
そのあとめでたくカレカノになり、サークル仲間にからかわれ祝福されたのは言うまでもない。
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