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運命の番 【気象系bl】

第1章 運命の番


Jside

急激に熱くなる身体を抑えながら、廊下を走る。

3回目の発情だなんて、嘘だ。
なんで、なんで。
これじゃまるでヒートじゃないか。

やばい、頭ン中セックスしか考えられねえ。
今すぐ犯してほしい。
ジュクジュクと反応する後孔がやばい。
掻きまわしたい。

緩くなった頭で必死に保健室に辿り着いて扉を開ける。

「っはぁ。せんせ」

「松本先生っ!?真っ赤じゃないですか、どうしたんです?」

「また、発情が。っ、あ、はあ」

真っ赤な顔でフラフラする俺を抱きとめて、ベッドに連れて行ってくれる。
でも正直触れる手にも感じてしまって、女の人の前でみっともなく喘いだ。

「注射はした?」

「いえ、んでも、は、あっ、さっきので、うった」

「くっそ、そうか。二回は進められてないけど、しかたない」

そう言って先生は抑制剤を打ち込んだ。

「取り合えずマシにはなるだろうから。落ち着いたら話を聞かせてね」

「はっ、い」

シャッとカーテンを閉めて先生は出て行った。
段々と落ち着く身体を感じながら耳を澄ませると、だれかが保健室に入ってきたようだった。

「伊藤先生」

っつ、この声。

「っ、ここΩの匂いが。やばっ」

そう焦る櫻井先生の声が聞こえる。
俺が発情したから匂いが充満してるんだ。

「鼻ふさいどきなさい。急いで換気するから。でも、どうしたの?珍しいわね」

「あー、さっき松本先生に煽られてちょっと発情してるみたいで。ベータの先生を支配してしまって。薬を」

「なるほどね~。櫻井先生の強いから、ちょっと出るだけでもベータ何もできなくなるからね。でも薬煽られたときように持ってなかった?」

「なんというバッドタイミングでしょう。今日取りに行く予定だったんです」

「あらそれは不幸ね」

先程から櫻井先生の鼻の詰まったような声が聞こえてくる。
それだけで落ち着いていた身体が少し火照ってきた。

「どうぞ。けど、あなたあんまり松本先生を煽らないようにね」

「はい、気を付けます。。。でも、松本先生っていい匂いするんですよ。甘くていい匂いで、優しくて安心するみたな」

「だから、嗅がない。松本先生がいるとこはずっと口呼吸してなさい」

「ふぁーい。薬、ありがとうございました」

そういう櫻井先生の声と扉が閉まる音がして、それと同時に俺もカーテンを開けた。
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