第1章 ファンド学園の学園祭
「売り上げは断トツでラシルの勝ちね(汗)」
「私もあんな風に誘われたいですわね…//」
「マジで? (汗)」
ウーノの呟きに引き気味のサナ。
ファラガはラシルを連れてある場所に向かっていた。
「モルツ先輩、これ拐ってる状況何ですが…周りからの視線が…(汗)」
「気にするな…それにこれから一大イベントに参加するんだからな」
「イベント?」
「そうだ。ファンド学園のミスとミスターを決めるコンテスト…ミスコンだっけかな?」
「えぇ!? まさかそれに出るって事ですか!?」
「大当たり。これに勝ったらその分がクラスの順位に加算されるからな」
「ッ!?」
目を見開くラシルにファラガは言う。
「お前のクラスも一位を目指してるんならコレに出る価値はあるだろう?」
「そうですね。そうなるのなら出ない手はない」
やる気満々なラシルにファラガは微笑む。
そして2人は謎のメイドと騎士で参加し、優勝したのは言うまでもない。
「……(泣)」
ラシルはベンチで干からびて居た。
「明日から学園に来るのが憂鬱」
「気にしなくて良いだろう。衣装とかで誤魔化しは効いてるから
直ぐに俺達とは誰も気付きはしないさ」
「クラスの質問攻めに憂鬱してるんですよ!!」
「……悪い(汗)」
「ハァ……喫茶をやる時点でこうなる事は予想してましたが…想定外な事が起こりっぱなしだ」
かなり沈んだ声音で呟くラシル。
「夜の仮想パーティー……お前はどうするんだ?」
「出ますがこんな衣装は着ませんよ」