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1ページ物語

第16章 この胸のトキメキは?


ぐぬぬ〜やりたい···めっちゃやりたい! あのブロマイド全制覇したい!!
そう思ったら即実行!

屋台でお金を払う時に知り合いの仲間たちが僕を見て瞠目してたけど親指を立てて応援してくれた。

おっしゃあぁー! GETするぜ! (-ω☆)キラリ

僕は集中してブロマイドを傷付けないギリギリの所を狙って落としていく。
周りからは歓声が上がっている。
だが、最後のが強敵だった。

闇帝様の居眠り姿のブロマイド(激レア)!!

どうやって撮ったんだろう? (汗)

でも欲しいのに弾を使い果たしてしまったしと落ち込んでいる僕にザルクが側に来る。

「闇帝様のブロマイドが欲しいんだよね?」

問われて頷く僕に彼は微笑むといつの間に払ったのか射的の銃を構える。
その姿が凄く様になっていて心臓がドキンッと高鳴った。

ザルクは銃に微量の魔力を込め、発砲すると弾は見事に的を落とす。

「······マジかよ。君は魔力操作が上手いね〜」

仲間たちからそう褒められながら彼は僕にブロマイドともう一つ別の物を渡してくれた。

「え?」

渡された物を見て僕は瞠目しながら彼を見る。

「ブロマイド以外にも君がソレを気にしていたから先に落としておいたんだ」

ザルクが先に落としてくれてたのはふわモコな猫のぬいぐるみ。
男だけど可愛い物は小さな頃から好きだった僕は密かに小物類を作ってはギルド近くにある店に出しているのでかなり好評価されてる。
僕はぬいぐるみをギュッと抱きしめた。

「ありがとう···ザルクくん」

嬉しくてへにゃっと笑ってしまった僕の顔はさぞかしだらしが無いだろう。

「っ ///」

ザルクは真っ赤な顔をお面で隠しながら言う。

「喜んでもらえなのなら······良かった」

「うん?」

何で顔が真っ赤になっているのか僕は首を傾げる。

大事な物を空間魔法で仕舞うと僕たちはまた別の屋台を見に行く。
お腹が空いたからザルクと屋台のに食べ物を半分こしながら食べている。

「おっ♪ これ美味しい!」

僕がオムそばを絶賛するとザルクは言う。

「ソレ、僕の知り合いが毎年作ってる物なんだ。いつも美味しい料理を
街のみんなに提供してるんだよ」
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