第16章 この胸のトキメキは?
夏祭り会場。
大勢の人で賑わう夏祭りは態々異国の人達が街のみんなを楽しませる為に毎年やって来ているらしく、色白な店がある。
「去年は忙しくて来れなかったけど来たかいがあるなぁ♪」
(・д・=・д・)
辺りを見ていると見知った人物達が居て、此方に手を振っていた。
(遭遇《そうぐう》する確率は高かったけどこんなに早く会うとは···しかも···)
内心で呟きながら僕は集まっていた仲間をチラッと見る。
恋仲か!? と噂が絶えないラクィータくんとファラガ先輩。
イケメンな2人が何かと話しては微笑み合っている姿はもうたまらない!! (*ノェノ)キャー
腐男子としては最高の萌えですよ! 萌えの神か! (*≧m≦*)
お次はイケメンなヴィケオアとよく喧嘩しては直ぐに仲直りするサナ。
この2人は喧嘩してても仲が良い感じで実はお互いに片思いなのでは? ともっぱらの噂なんだけど本当かはまだ不明。
続いては、貴族たちからお似合いではないかと囁かれてるレコンとウーノ。
美男美女で幼なじみでもある2人はかなり親密? な関係らしい···。
これらの情報は各自へ密かについている親衛隊たちからの情報なんだよね♪ ^^;
そして最後が微妙な感じのキースとフェリカ。
キースだけの片思いが一目で分かるくらいで少し可愛そうに思っちゃう。でも気を向かせようと必至な姿には賞賛《しょうさん》する。
でもねやり過ぎは破滅するよ。(・言・)
んでもってさっきからガン見しているザルク。
僕の今のスタイル別に変じゃないよ? まぁ〜強いて言うなら前髪をカチューシャでアップにしているからかな?? (・・;
前髪で隠されていた顔はみんなからイケメンってより可愛いって声がかなり多かったんだよ!? ((○(>_<)○))
可愛いって何だよ!? 男の僕が可愛いって言う奴らの眼科を勧めたいくらいだね!(●`ε´●)
そうこうしている内に各々《おのおの》別行動が始まり、何故か僕はザルクと回る羽目に···何でだよ!? コイツと居たら萌えの現場を見れないじゃないか! 別行動したい···本気《マジ》で!
「ナッシアナ、君は行きたい屋台はあるのか?」
「え?」
ザルクの掛け声に僕はポカンとした顔で振り返ってしまった。
ハズイ!! (*/□\*)