第15章 私の居場所はここだよ
でも私はまだ死にたくはない。豹変した父を元の優しかった父へ戻すと母と誓い、弟には必ず帰るって約束したのにそれが果たされないまま死ぬのは嫌だった。
ふと私の中に別の何かが入ってくるのが分かると同時に激痛が身体中に走ってそこで意識を失う。
暗闇の中で私に話し掛ける2つの気配に気付く。それは本来ならば出逢う筈のない神に等しいと呼ばれていた創造神と破壊神だった。
神様達はある人と共に転生出来るはずだったが、別の何かにそれを阻害され封印されていた処に私の願いと力を感じた様子でどちらかの力を授けてくれることになるが…。
私は創造神の力を受け継ぐ事になり、魔力が極端に多くなった為に制御にかなり時間を掛けた。
破壊神は私の中に残って自分に相応しい者が現れるまでは力を貸してくれるとのこと。
目が覚めてから私が助けた人、ロシアとその妻でもあり、ギルドマスターをしているアリシアは私の養父母に成ってくれた。
そこで私は自分の本命を封じ、別の名前で生きることにする。
神様の力を2つも持つ事になった私は魔力を上手く使えるのと力を操れる様に集中。
まだ幼いからだめ押しを推しきって、使い魔を2人も得た事には両親は驚くが、私のサポートにはうってつけな者達だった為に納得してくれた。