第15章 私の居場所はここだよ
それから5年経った頃に私は最年少でZランク、そして帝の一人 神帝と成る。この事実を知るのは両親とギルド内でも幹部の人しか知らない。
任務の帰りに見知った花を見付けた私はそれを数本取って帰る。
帰って任務完了の報告をしてからギルドマスターの部屋に向かう。
部屋に入ると相変わらず書類が幾つか貯まっているのを処理している母を見付ける。
「あら? ラシルもう帰ってきたの?」
私に気付いた母の質問に苦笑いした。
「アハハ…母さん私が出たのは朝一だよ? それからもう昼を回ってるわ。
任務は難しくないものだったから早くかえれたんだよ」
「っえ!? もう昼!?」
私の言葉に驚いて時計を見た母は絶望的な表情をするにヤバイ書類が有ることを察した私は書類の確認を始める。
「え? ラシル?」
私の行動に動揺する母。
「私も手伝ってあげるからさっさと早く提出しないといけない物から処理して、他は私が処理する」
「う うん。わかったわ」
渋々頷いた母は書類をチェックし始める。
(最近、帝で動かなきゃならない事が多発してたからそのせいで書類の処理が追いついてなかったんだな…。これで回れてるのは父の影響も少なからずあるだろうね)
そう内心で呟きながら書類の始末をする私。