第1章 ファンド学園の学園祭
「…………だな」
「「ハハハ…」」
2人にして苦笑いする。
「ザルクくんメニューリストが出来たから確認してほしい」
「「早っ!?(汗)」」
ザルクはラシルからリストを受け取ると一覧する。
「かなり本格的だけど大丈夫なのか?」
ザルクの問いに僕は頷く。
「大丈夫さ。作って直ぐに空間魔法に入れてしまうからさ
裏方に空間魔法を使える人が居れば預ける事も出来し、僕も隙を見て手伝うよ」
「そうか…それは心強いな」
「店側に出るみんなー! 採寸やるから集まってー!」
ウェレアの掛け声にラシル達は移動する。
男子はウェレア、女子はフェリカに集まった。
「んじゃ、みんなは楽な体勢で居てくれな♪」
そう言ってヴィケオアを一瞥する。
ヴィケオアは頷く。
すると全員の影がウェレアに集まる。
「ふむふむ…みんな良い体してるねぇ〜♪ 執事服を作るのに俄然やる気が上がるよ〜♪」
そう言いながらウェレアは紙にサラサラと全員の採寸した数字を書く。
「ヴィケオアくんの魔法もすごいですが、影から情報を読み取れるウェレアくんも優秀ですね」
ラシルの言葉にウェレアは少し動揺する。
「はぁ!? こんなのすごくないし! 専門の人が百倍すごいし! 僕は簡単な採寸をやっただけさ」
「そんなに動揺しなくてもいいだろうウェレア」
「うぅ〜…//」
褒められ慣れてないのか恥ずかしがるウェレアを慰めるヴィケオア。
((ユニバルくんに頭を撫でられてる!?))
女子の大半がその状況に愕然とする。
「あ〜ぁ…これは知〜らない(汗)」