第6章 ギルド 不死鳥の騎士団-ファルコン ナイツ-の大掃除
「母さんちょっと…、ヴィケオアも来て」
ラシルはアリアスとヴィケオアを呼び、ギルマスの部屋に来る。
「ラシルどうしたの?」
首を傾げるアリアスにラシルは空間魔法からさっき見付けた書類を見せる。
「ッ!?」
アリアスはそれを見て驚愕した。
「僕が書類の仕分けをやっていなかったら恐らくは破棄されていた物
こんな重要な物が在ったのに母さんが気付いてなかったとは思いたくない」
なんとも言えない表情をするラシルにアリアスは言う。
「この書類は初めて見る物よ。いったいいつ来たのかも…
毎回ラシルには助けられてばかりね」
「マスター、それよりこの案件は上に報せるべき事ですよ」
ヴィケオアの指摘にアリアスは頷く。
「分かってるわ。本当にこの事が起こってるのか気になるけど」
「……もう調べておりますよ」
ラシルの側にフェレアが姿を現す。
「どうだった?」
ラシルの問いにフェレアは真剣な表情で話す。
「その書類の通りの事がディギア国が暗黒に飲み込まれてます。
現在、カークロ学園が唯一の砦になり、中に学生と国王達も居りました。
ですがいつその砦が落ちてしまうか時間の問題です」
「本格的に動き出したのか…」
ヴィケオアは拳を握りしめる。
「判断を決めてる場合ではないわね」
アリアスはフェレアの説明を聞いて決意を固めていた。
「ですから2人を呼んだのですよ。
残りのメンバーには移動しながらの説明になりますが事が重大な為に文句はないでしょう」
ニコリと笑うラシル。
「そうだと良いけれどね(汗)」