【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】
第152章 ◇第百五十一話◇未来を憂う月【女型の巨人編】
「リヴァイ、愛してる。」
私が見つめるリヴァイ兵長の瞳が、さっきとは比べものにならないくらいに見開いた。
そして、その瞳はやっぱりとても優しく細くなって、ゆっくりと上がる手が、私の頬に触れた。
その手は優しくて、とても愛おしそうに、私の頬を撫でる。
「俺も愛してる。永遠に。」
今度は、驚かされたのは私だったと思う。
リヴァイ兵長が、未来に繋がるような言葉を口にしたのは初めてだったはずだからー。
そんな言葉の後にキスをくれるなんて、まるで、永遠の愛の誓いのキスみたいだ。
そっと唇が離れると、リヴァイ兵長はとても愛おしそうに私を抱き寄せた。
芝生の上で身体が重なって、至近距離で見つめ合う。
今だって、こんなに近くにリヴァイ兵長の顔があると、ドキドキするし、まだ緊張する。
でもどうしてだろう。
すごく、安心するのだ。
「心臓の音が、重なってますね。」
「あぁ、そうやって一緒に生きよう。」
もう一度、唇が重なる。
共に鼓動する心臓の音が、私達の耳にずっとずっと聞こえてくれますようにー。