【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】
第17章 ◇第十六話◇異例の新兵【調査兵団入団編】
「私は調査兵団に入団したばかりの新兵です。
ペトラさんを呼び捨てになんて…。」
戸惑うに、気にしなくていいとみんなで言えば、少しずつ表情が和らいでいくのが分かった。
そこでようやく、今までの彼女の表情は強張った筋肉で出来ていたものだったのだと気づいた。
もしかしたら、ずっと、緊張していたのかもしれない。
それも当然と言えば当然かもしれないが、リヴァイの指示のもと、自分達に必死に食らいついてきながらも淡々とこなしていくは、緊張や不安とはかけ離れて見えていたからとても意外だった。
「だがな、。お前はまだまだおれの足元にも及ばないということを覚えておけよ。」
また飽きもしないで、似ても似つかないリヴァイ兵長の真似をして牽制をし始めたオルオを、は面白そうに笑う。
そして、馬の上で舌を噛んだことを早速ネタにされている。
楽しく話すリヴァイ班の向こうで、ペトラはハンジと目があった。
心配しないでください―。
そんな気持ちを込めて微笑めば、ハンジの笑顔とピースが返ってきた。
ならきっと大丈夫。
ー調査兵団で生きていける、私はそう信じたい。