• テキストサイズ

【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】

第17章 ◇第十六話◇異例の新兵【調査兵団入団編】


実践演習が終わったペトラ達は、仕事が残っていると執務室へと帰っていったリヴァイを除いて、全員が食堂に集まっていた。
ちょうど昼飯時ということもあり、他の調査兵達も多くいて、それなりに賑わっている。
食堂に入ったとき、は、近くに座っていたハンジ分隊長のもとへ挨拶に行っていたが、せっかくならリヴァイ班との交流を深めてくればいいと言われたらしく、戻ってきて一緒に食事をとっている。
民間人から兵士になったという異例の経歴ののことを、ペトラは、お高くとまったお嬢様がわけもわからずやってきただけだと思っていた。
実際に、そんな噂を聞いたこともあった。
でも、それはとても失礼な誤解だとすぐに気が付いた。
実践演習中も、不満や泣き言も言わず、レベルの違う自分達に必死についてきていた。
そのおかげで、リヴァイ班の連携強化の訓練にもそこまで影響することはなかったように思う。
それになにより、は明るく、とても良い子だ。
空気を読むのも上手で、初対面のペトラ達の中でもうまく立ち回っている。

「ねぇ、敬語はやめにしない?
 私のことは、ペトラでいいよ。」

ペトラの提案にはキョトンとした顔で首を傾げた。
どうして?とでも言いたげなその顔が可愛らしくて、とても自分より年上の女性には見えない。

「だって、は私より年上でしょ。エルド達と同じくらいじゃないの?
 それなのに、敬語使われるのってなんか変な感じがしちゃって。
 ね?みんなもいいよね?」

おれ様がどうのーと言っているオルオはいいとして、エルドとグンタもペトラの提案に賛成のようだった。
今日の演習の前までは、異端者を迎えるような気分でいたペトラ達は、すっかり彼女のことを好きになっていた。

/ 1058ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp