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【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】

第124章 ◇第百二十三話◇パパとママにさようなら【女型の巨人編】


ベッドの縁に腰を降ろし、空っぽになったベビーベッドを眺める。
今夜からはもう、頭が痛くなるような泣き声で起こされることはない。
可愛らしい笑い声も、ベッドの上を楽しそうにハイハイする小さな手と足も、ここにはもうない。
やっとぐっすり眠れるのにー。

「静かですね。」
「うるさかったからな。」

隣に座るリヴァイ兵長の肩に頭を乗せると、いつものように髪がすくわれ遊ばれる。
その仕草がいつもよりも優しい気がして、そっと目を閉じた。
ヨシュカの父親は、私が兵士になるきっかけを作ったあの駐屯兵だった。
駐屯兵団と調査兵団の違いがよく分かっていなかったヨシュカの母親は、兵士が多く出入りしている調査兵団の兵舎を見て、突発的にあのような行動に出たということだったらしい。
そして、1週間後、今度は駐屯兵団施設へヨシュカを迎えに行き、子供がいないことに気づいて大事件に発展し、父親であるあの駐屯兵と一緒に行方を捜していたようだった。
もともと嫌いになって別れたわけではなかった2人は、これをきっかけによりを戻し、結婚すると聞いて安心した。
ようやく、ヨシュカはパパとママのもとへ帰れたのだ。

「パパとママに迎えにきてもらえてよかったです。」
「そうだな。」

赤ちゃんを預かった初日に比べればだいぶ睡眠時間は増えたといっても、寝不足であることは否めなかったようで、すぐに眠気に襲われた。
私の髪で遊ぶリヴァイ兵長の指が気持ちがいいのも、余計に私が夢の世界に誘われる理由だと思う。

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