【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】
第122章 ◇第百二十一話◇迷子の天使【女型の巨人編】
でも、それは我が子だから出来ることであって、それに何より、私にここで、乳を丸出しにしろーと言っているのだろうか。
いや、きっと、コニーのことだから深く考えていない。
ただ純粋に、赤ちゃんを泣き止ませるためにはどうすればいいのか、だけに頭をまわしているのだろう。
「何言ってんだよ、コニー。
こんなところでが他人の赤ん坊にそこまで出来るわけねぇだろ。」
「そうだよ。僕たちもいるし…。」
ライナーとベルトルトに窘められて、コニーもさすがに、赤ちゃんに私の乳を吸わせるのはダメだと気づいたらしかった。
但し、それがー。
「あ~、そっか。そうだよな。
の乳を吸ってもいいのは、リヴァイ兵長だけだもんな。
リヴァイ兵長の許可もないのに、勝手にその赤ん坊に吸わせるわけにはー。」
どこか遠くに吹っ飛んでいったコニーを見送りながら、あぁ、本当にバカだったんだな、と思う。
それはたぶん、私だけじゃなかったはずだ。
サシャでさえも、呆れた顔で吹っ飛んでいったコニーを見送っていたからー。
「一週間、お前が世話をすることになった。」
コニーを蹴り飛ばした張本人であるリヴァイ兵長は、何事もなかったような顔で、とんでもないことを報告してくれた。