【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】
第114章 ◇第百十三話◇長距離索敵陣形の配置【女型の巨人編】
「次の壁外調査ではどんなことをするんだ?」
訓練中の個々の評価を手帳にメモしていると、ライナーが声をかけてきた。
その隣ではベルトルトが不安そうにしている。
まだ日程が決まっただけだけれど、いよいよ本格的に迫ってきた壁外調査に緊張しているのかもしれない。
「まずは新兵の初陣だから、行って帰ってくるだけだって聞いてるよ。
前回の壁外調査で作った拠点まで行って、そのまま帰ってくる予定だよ。」
「この前はリヴァイ班とハンジ班は、エレンで巨人捕獲をしたんでしたよね?
今回はしないんですか?」
「あ~…、ルルのこともあったし、巨大樹の森は巨人の大群が出るし
今回はそれはもうしないの。リヴァイ班も、私達と一緒で行って帰ってくるだけだよ。」
「長距離索敵陣形の配置図を班長から教えてもらった。
リヴァイ兵長と離れて不安なんじゃないのか?」
「大丈夫だよ~。ハンジさんとモブリットさんが一緒だしね。」
「そんなものなんですか?」
「任務とプライベートは分けるタイプですから。」
「…そうは見えねぇけど。」
ライナーがボソッと何かを呟いたけれど、聞こえなかったことにした。
そりゃ、壁外でリヴァイ兵長と離れるのは不安だ。
自分もリヴァイ班だったらいいのにと思うことは、何度もある。
でも、私はハンジ班のメンバーなのだから、そこでしっかりと任務を果たすだけだ。
行って帰ってくるだけとはいっても、壁外なのだから簡単な任務だとは思わない。
でも、前回のような悲劇は起きらないと信じているしー。