• テキストサイズ

【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】

第114章 ◇第百十三話◇長距離索敵陣形の配置【女型の巨人編】


漸く、次の壁外調査の日程が決まった。
今度こそ104期の新兵達も参加することになる。
初めての壁外調査になる彼らも参加することで、行って帰ってくるだけの簡単な壁外調査らしく、少しホッとした。
この前のルルのときみたいに、大切な人を失う結果にはなりたくない。全員が無事に帰ってくるのは無理なのだとしても、せめて犠牲は少ない方がいい。
104期の新兵達は、少しずつ経験を積んで強くなればいいのだからー。

「アルミン、遅れてるよ!!
 コニーは早すぎ!!周りの動きを見て!!」

気持ちのいいくらいの晴れの日、私は104期の訓練指導を任されていた。
長距離索敵陣形を頭に叩き込むのはとっくに終わっている彼らに、巨人といかに効率的に戦う方法を叩き込めということらしい。
でも、私も頭で考えてやっているわけではない。
一緒に壁外任務や壁外調査に出た先輩兵士達の動きを必死に見て覚えただけだ。
だから、ふわっとした指示しか出せていない。
本当に申し訳ない。
それでも、生きて帰るために大切なことではあるから、私の拙い指導にも熱がこもる。
今は、彼らから少し離れた場所を立体起動装置で飛び、巨人のハリボテをチーム戦で倒していく様子を観察しているところだ。
こうして見ていると、さすが成績上位者ばかりの新兵だと改めて実感する。
動きも早いし、目もいい。チーム戦になるとボロが出てくる新兵もいるけれど、個々の実力はとても高かった。
私が教えられるものがあるとすれば、それは過去に何度か壁外に出て実際に見た経験くらいだ。

「ミカサチームの勝ち~!てことで、休憩しようっ。」

声をかけると、様々な反応と共に新兵達が地面に降りてくる。
またまたミカサチームの連勝記録更新中だ。

/ 1058ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp