【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】
第113章 ◇第百十二話◇仲直り【女型の巨人編】
それから、書類は明日でいいーと兵士長から直々の嬉しい命令を貰い、私は喜んでデスクの上を片付ける。
「早く帰ってきたもう一つの理由だ。」
私がデスクを片付け終わるタイミングで、リヴァイ兵長は紙袋を渡してきた。
お土産らしい。
受け取ると、中に木箱が入っているのが分かった。
もしかしてー。
「開けてもいいですか?」
ソファに座ってから、リヴァイ兵長に確認する。
隣に座ったリヴァイ兵長の許可を貰い、私はドキドキしながら木箱の蓋を開けた。
木箱に入っていたのは、ティーカップだった。
割れた宝物とは違うけれど、これはこれで私がとても嬉しいもの。
だってー。
「お揃いだ…!」
私がウォール・ローゼのお土産で買ってきたティーカップとの色違いだった。
リヴァイ兵長は黒い翼、私は白い翼。
宝物と同じ白い翼の飾りな上、リヴァイ兵長とお揃いだなんて嬉しすぎる。
「気に入ったか?」
「はい!嬉しい…!ありがとうございます!」
思わず抱きついた私を、リヴァイ兵長も抱きしめ返してくれる。
いつの間にか、外の風で冷えていたリヴァイ兵長の身体は温かくなっていた。