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【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】

第112章 ◇第百十一話◇2人だけの幸せな物語をこれからも【恋の行方編】


ベッドの温もりも、紅茶の甘くて苦い香りも、優しい腕の中も、私の帰りたかった場所だ。
温かくて、心まで温かくなってー。
あぁ、そういえばー。

「あの教会で、ルルがずーっと私のこと抱きしめてくれてたんです。
 ヒルラもいて、ずっとリヴァイ兵長のことカッコいいねって言ってて。
 だから、全然寒くなかったし、寂しくなくて…て、そんなの信じられないですよね。」

夢を見ていたのかなー。
自分でも、そう思うくらいなのだ。
でも、確かにあのとき、ルルとヒルラがー。

「信じる。」
「信じて、くれるんですか?」
「お前の言葉なら、俺は無条件で信じるから安心しろ。」
「よかった…。私もです。
 リヴァイ兵長の言葉なら、それは、私にとってどんな確かな真実よりも
 真実だから。」

この世に生を受けた日から、神様に決められた運命の人がいる。
恋愛小説を読むと、そんなことがよく書いてある。
でも、リヴァイ兵長はそんなこと信じていないんだろう。
そんなものはないと言うんだろう。
それなら、きっとそうなのだろう。
だから、私が決めようと思う。
私がこの世に生を受けた日からずっと探していた人は、今、私を抱きしめてくれている人。
何度生まれ変わっても、忘れられていても、忘れていても、何度でも恋をする人。愛する人。
たとえ、神様が、もっと素敵な人がいるよと新しい出逢いをくれても。
たとえ、悪魔が、どんな酷い手段を使って引き離そうとしても。
私の運命は、私が何度でも書き変える。
私とリヴァイ兵長のハッピーエンドに、何度だって、何度だってー。

「ドキドキします。熱が、上がったかもしれないです。」
「ずっと上げとけ。」

からかうように言って、リヴァイ兵長が私を強く抱きしめる。
あぁ、幸せだ。
ちゃんとお礼を言わなくちゃー。
私を救ってくれたのは、ルルとヒルラ。
そして、きっと、リヴァイ兵長のことが大切で大切で仕方ない、あなた達なんでしょう?




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