【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】
第68章 ◇第六十七話◇シュトレンと恋心【恋の行方編】
「ゲルガーさんっ!こっちのお酒も一緒に見ましょう!」
私はすぐにゲルガーさんの元へ戻って、手を掴んだ。
驚きながらも私に手を引かれるまま試飲コーナーにやってきたゲルガーさんは、いくつものつまみを見つけて目を輝かせた。
「いいのが揃ってんじゃねぇか。酒以外にも買っていくか。」
「やったっ!」
小さく飛び跳ねて喜んだ私は、美味しそうなチーズを一口齧った。
果物が入っているそのチーズは甘くて、つまみというよりはデザートのようだ。
ゲルガーさんも、お酒を呑んではつまみを小さく齧って、相性を確かめている。
いや、お酒を楽しんでいるー。
「おい、てめぇら。」
後ろからぬーっと現れたリヴァイ兵長の怖い顔に、私達は悲鳴を忘れた。
エルヴィン団長の指示には従う、任務は抜かりなく遂行する、リヴァイ兵長はそういう人だったー。