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【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】

第65章 ◇第六十四話◇なんて悲劇的で美しい恋物語を君は【恋の行方編】


気になることはたくさんある。
悔しさ、憎さ、苦しさ、そのすべてが消えたわけではない。
でも、エルヴィン団長の言っていた通り、犯人が見つからなければ動機なんて分からない。
それに、動機が分かったところで、私の、ハンジさんの、調査兵達の心を覆った靄が消えるわけじゃない。
それでもー。

「ホッとしたらお腹がすきました~!
 お昼に行きましょうっ!!」
「それもそうだな。飯食いに行こうぜ。」
「私もお腹すいちゃったよ~。」

提案を受け入れてもらえて嬉しそうなサシャを筆頭に、コニー達も談話室を出て行く。

「さんも行こうぜ。」
「うんっ!お腹すいたね~。」

私も彼らの背中を追いかける。
だから、私は大丈夫。
無邪気な彼らの笑顔が、どんな霧だって消してくれるから、私はいつだって強くいられるからー。
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