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【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】

第8章 ◇第七話◇残された選択肢【調査兵団入団編】


『愛する#なまえ#へ。
 (ー略ー)
 いつの日か必ず、君のご家族も迎え入れられるように努力するよ。
 だから、ご家族のことはそれまで待ってほしい。』

調査兵団と別れてすぐにルーカスに手紙を送った。
手紙の内容は、とても身勝手なもので、家族も一緒に内地に行けないのならば結婚は出来ないからどうにかしてほしい、と自分の気持ちばかりを切々と綴った。2日以内に返事が欲しいということも添えて。
今日、ルーカスから届いた手紙には、彼の愛が切々と綴られていた。

「やっぱりダメなんだよねぇ…。」

何度手紙を読み返しても、分かるのは、彼が今すぐに結婚したいことと今はどうしても私の家族を受け入れられないことだけだった。ルーカスとの結婚に暗雲が立ち込めていること、それが家族も一緒に内地へと移住できないのが理由であることを、まだ両親には話せていない。
話せばきっと、自分達のことは気にするなというだろう。
自分達の身の安全よりも娘の幸せを願う人達だから。
それとも、もしかしたら、母は、私の気持ちを見透かして、こう言うかもしれない。
私達のせいにしてやめたくなるくらいの結婚ならしなくていい、と―。

「違う…。私はちゃんとルーカスと結婚したいし、家族も一緒にいたいだけ。
 家族のせいにして、結婚から逃げたいわけじゃない。」

頭を抱える。
ルーカスの顔を思い浮かべようとしてるのに、なぜか頭に浮かぶのは、エルヴィン団長の悪魔の囁きと巨人について楽しそうに話すハンジさんの笑顔、そしてリヴァイ兵長の冷たい瞳だった。
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