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【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】

第8章 ◇第七話◇残された選択肢【調査兵団入団編】


『君が言う通り、私達は今、巨人化出来る訓練兵のことで忙しい。
 急かして悪いが、2日後、答えを聞きに来る。それまでにどうするか考えておいてほしい。』

調査兵団の馬車は、あの日もきちんと私を家まで送ってくれた。
そして、エルヴィン団長は、最後にそう言い残して帰っていった。
窓の外は、相変わらずの風景で、なんとかみんなが必死にいつもの日常を取り戻そうとしている。
父と母は相変わらず仲が良くて、こんな夫婦になれたらいいなって子供の頃から願っていたそのままだ。
有難いことに、兄弟は健康で元気で、親戚もみんな、トロスト区から逃げてきた私たちによくしてくれている。
時々、会いに来てくれる友人は、私の無事を喜び、そして結婚のお祝いを伝えてくれる。
私は恵まれていて、運が良くて、とても幸せだ。
でも、私たちは知ってしまった。
今ある幸せなんて、あの壁が破られた瞬間に崩壊してしまうということを。
だから、守らないといけない。
憲兵団が王政を守り続けるように、駐屯兵団が壁を守り続けるように、調査兵団が壁の外で勇敢に戦うように。
それが出来ないのなら、内地に逃げるしかない。
ほんの少しでも長く生きていけるように、ほんの少しの安心を得るために―。

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