【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】
第6章 ◇第五話◇悪魔の提案【調査兵団入団編】
調査兵団が現れたときから、その話をされるのだろうことは想像していた。
でも、認めたくなかった。
ここで、本当だと言えば、私は罰を受けるのだろうか。
それはいやだ。
じゃあ、嘘をついてしまおうか。
ハンジさん、団長、リヴァイ兵士長の顔がまっすぐに自分に向いている。
彼らはもう、事実を知っているようだ。
観念するしか、ないのかもしれない。
でも―。
もう二度と両親を泣かせないと心に決めたのに、私が罪人になってしまったらきっと―。
唇を噛んで、両手を握りしめる。
「心配しなくていい。私たちは、君に罰を与えるためにやってきたわけではない。」
調査兵団の団長が、私の肩にそっと手を乗せた。