【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】
第5章 ◇第四話◇指輪【調査兵団入団編】
彼女との出逢いは、あの職場だった。付き合いなんてまだ数年だけだ。
でも、今まで出逢った友人の中で一番気が合った。
彼女はどう思っていたかは知らないが、私は、親友だと思っていた。
私の大切な人の中の1人だった。
そう、あのとき、私が命を懸けて探しに戻ったこの指輪は、ヒルラとの唯一の形に残る想い出の品だったのだ。
ルーカスとの婚約指輪だったそれは、あの日のヒルラの死で、それ以上の意味を持ってしまった。
(ヒルラ…、会いたいよ…。)
私が泣き止むまで、頭を撫で続けてくれたルーカスは、本当に素敵な恋人だと思う。
結婚するのなら、きっとこの人だと誰もが思うくらいに、素敵な恋人-。