【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】
第35章 ◇第三十四話◇友人達の強さ【調査兵団入団編】
「今日の朝帰りは、何をしてたのかな?」
暗くなった雰囲気を変えようとしたのかもしれない。
ルルは、至極楽しそうに私の顔を覗き込んだ。
笑って誤魔化す私に、ルルは言った。
いつだって味方だって。
そういえば、前にもそんな風に言われたなー。
私もルルの味方だと言えば、ルルはすごく嬉しそうで。
「ねぇ、私達って親友かな?」
「今、私も同じこと思ってたの。」
ルルはすごく嬉しそうな顔をしてる。
きっと、私たちは今、同じ顔をしてる。
「でもね、親友よりもっとすごいよ!」
「もっと?」
首を傾げる私に、ルルは言った。
「みんなが私達をコンビっていうくらい、私達は2人で1つなんだよ。」
「そっか。親友よりすごいねっ。」
「だから、になりたい兵士があるなら、私も一緒に目指すよ。」
「え。」
驚いた。
なりたい兵士の話なんて、ルルにしたことはなかったから。
でも、私の戦い方を見ていれば、何を考えているのかくらいわかると言われてしまった。
「でも!それはすごく難しくて、みんなが無謀だってー。」
「それでも、は諦めてないんでしょ?」
「そうだけど、でもー」
「それなら、私も一緒に背負うよ。」
「ダメだよ、そんなの。勝手な私のワガママにルルを巻き込めない。」
一緒に背負う、ということは、自分の命を投げ捨てる覚悟で他人の命のために戦うということだ。
それは、人類のためではなく、すぐ目の前の命しか見えていない浅はかで、危険な思想だということくらい、私にももう嫌というほど分かってきている。