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【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】

第31章 ◇第三十話◇悲しいくらい健気な願い【調査兵団入団編】


翌日。
任務の最終確認が主だった最終訓練は、リヴァイ班とハンジ班も合同で行った。
壁外調査の前日だというのに、私の頭の中は壁外調査とは全く別のところにあった。
ハンジさんになんとかお願いして巨人捕獲班に参加させてもらうことになったというルルがいたことに驚いたけれど、リヴァイ兵長のことに気をとられて、そんな衝撃も疑問もすぐに忘れてしまったくらいだ。

「リヴァイ兵長!」

訓練が終わり、旧調査兵団本部に戻るために馬に乗ろうとしていたリヴァイ兵長に声をかけた。
すぐに動きを止めて、こちらを振り返ったリヴァイ兵長と目が合う。
ペトラがこちらを見ているのに気がついて、余計緊張した。

「今夜…、お時間を頂けますか?」
「訓練で気になることでもあったか。」
「いえっ、あの…、大切な話があって…。」
「なんだ、壁外でのクソの相談か。」
「違います!!
 リヴァイ兵長に、気持ちを伝えたいんです。それで…、夜に会いたくて。」
「…夕飯後に最終会議がある。その後なら構わねぇ。」
「よかった。ありがとうございます。」

難しい顔で話を聞いていたから、了承を貰えてホッとした。
フッと肩の力が抜けて、緊張の息を吐くように言葉が出た。
自然と口の端も上がる。

「塔の最上階の部屋で待ってます。」
「あぁ。」

リヴァイ兵長は、今度こそ馬に跨って帰っていく。
その様子を見ていたペトラと目を合わせてから、私も馬に乗った。
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