• テキストサイズ

【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】

第30章 ◇第二十九話◇相応しいパートナー【調査兵団入団編】


「これくらいで疲れてたら、すぐに巨人の胃袋だぞ。」

もう何度目かのそのセリフに、息も絶え絶えの私は、肩で呼吸をしながら、必死に頷いて答えるしか出来なかった。
それに、立体起動装置を扱うために酷使しているありとあらゆる筋肉が悲鳴を上げて、身体中が痛い。
もうこんなにつらい訓練今すぐ逃げ出したいけれど、このままだと、壁外調査の任務についた途端に巨人の胃袋行きだとリヴァイ兵長に宣言されてしまったし、それは嫌だ。
ハンジさんの独断と偏見と強引さによって、私に任された任務は、巨人の捕獲を行う巨人化したエレンを守ることだった。
トロスト区奪還作戦のときのように巨人が近くの人間に目もくれずにエレンに寄って行った場合の盾であり、矛にならなければない。
リヴァイ兵長以外のリヴァイ班は、エレンの補佐と守備を行う。
そこまで巨人を近づけさせないのが、私とリヴァイ兵長の任務なのだ。
何体の巨人が現れるかは分からないが、その数はトロスト区奪還作戦のときの比ではないだろう、となんとも恐ろしいことをエルヴィン団長が言っていたー。

「休憩だ。おれが戻ったら、続きを始める。」

なんとか掠れた声で返事をして、私は立体起動装置で地面に降りた。
リヴァイ兵長は、立体起動装置を使ってあっという間に遠くへ行ってしまった。
忙しい人だ、本当に。
でも、とにかくやっと休める。

/ 1058ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp