【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】
第27章 ◇第二十六話◇104期の新兵達【調査兵団入団編】
私の胸を恋という刃がチクリチクリと刺すけれど、死にはしないから大丈夫だと思えた。
「もし、失恋しちゃったら、私が抱きしめてあげるからいつでもおいで。」
ルルはそう言って、一足早く私を抱きしめる。
リヴァイ兵長とそんなに身長は変わらないけれど、抱きしめられる感覚はだいぶ違う。
華奢な彼女の優しい温もりは、彼とは違う安心感があった。
「私はどんなときだって、世界が敵になったって、の世界一の味方だからね。」
「ふふ、何それ~、大げさ~。」
「いいのーっ。」
クスクス笑いながらルルの背中に手をまわす私を、ルルは優しく抱きしめ返してくれた。
なんだか、ルルは、本当にいつだって私の世界一の味方でいてくれるような気がした。
ずっと、ずっと―。