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【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】

第21章 ◇第二十話◇誤解を解く【調査兵団入団編】


慌てて後ろを振り向くと、初めて任務に参加した彼女達のうちのリーダー格の女兵士の下半身が巨人に咥えられていた。
彼女は、真っ青になっていて、息をする余裕すら失っている。
どうやら、悲鳴を上げたのは取り巻きの女兵士だったようだ。
助けてやりたいが、彼女達の周りには数体の巨人が集まってきていて近づけそうにない。
悲鳴を上げた女兵士達でさえ、その場から逃げようとしているくらいだ。
もう手遅れの彼女以外の兵士を救出に向かうようにとハンジが指示を出すよりも早く、黒い影がスッと動いた。
気づいた時には、は数体の巨人の元へとアンカーを飛ばして向かっていた。
兵士を咥える巨人の周りにいる数体の巨人に向かって、が超硬質スチールの刃を投げると、回転することでさらに勢いがついた刃が巨人達の目を切り裂いた。
華奢で小さな背中が、人類の誇る最強の兵士リヴァイと重なって見えたのは、ハンジの瞳だけではないはずだ―。

「を護衛しろ!!死んでも死なすなっ!!!」

ハンジは慌てて指示を飛ばした。
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