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【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】

第21章 ◇第二十話◇誤解を解く【調査兵団入団編】


の活躍は期待以上だった。
さすが、リヴァイに実力を認められただけある。
あのリヴァイ班の精鋭になんとか食らいつきながら、彼らの技術を必死に盗んだのだろう。
まだ粗は目立つが、たいしたものだ。
あと1か月と少しすると第57回壁外調査に向かうことになる。
今回のような短時間の壁外任務とは違い今回の壁外調査は、数日を予定している。
泊りがけなのだ。
毎日のように厳しい訓練に励み、壁外任務にも参加しているの体力は確かに上がった。
それでも、壁外調査に対応できるまでには、まだまだ足りない。
だが、壁外調査の場で、のあの実力がないのは惜しい。
だから、エルヴィンやハンジ達は、を出来るだけ荷馬車の上で休ませ、必要なときにだけ働いてもらおうと計画している。
そのとき、彼女達のようにのことを良く思っていない兵士が、荷馬車の上で大事に守られているの姿を見て、何を思うのかなんて想像するのに容易い。
今回、彼女達をこの任務に参加させたのは、への誤解を解くためだ。
もちろん、彼女達がこの任務に参加できるだけの実力を持っていなければ、こんなことは出来なかった。
日々、必死に訓練に励み、自主練までしている彼女達の実力は、前回の壁外調査とは比べものにはならないくらいに成長していたのは事実だ。
だが、残念ながら、との実力の差は明白だった。

「マズい、浅かったっ!!、フォローを頼む!」
「はいっ!」

「おれが動きを止める!はうなじをいってくれ!」
「了解です!」

の実力を認めだした兵士達は、連携をうまくし始めた。
だが、彼女達は、闘志を燃やす方向に持っていってしまったようで、先ほどからなかなか危ない戦い方をしていて、ハンジや班長達をハラハラさせている。
荒療治でどうにかなればと思ったが、作戦失敗だったようだ。

「大方片付いたね。さぁ、そろそろ帰ろうか。
 自分の班のメンバーを集めて、帰還するよ。」
「了解です!!」

班長達が散り散りに飛んでいき、自分の班のメンバーに帰還の指示を伝える。
ハンジが呼べば、もモブリット達と一緒に戻ってきた。
全員が集まり、さぁ、帰ろうとしたときだった。
耳をつんざくような悲鳴が上がった。
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