• テキストサイズ

【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】

第168章 エピローグ


の友人達の横をエレンら年下同期組が駆け抜けていった。
丘を降りて少し歩いた先にある教会に誰が最初に到着するかの勝負が始まったらしい。
ぶっちぎりで1位のミカサをライナーとベルトルトが追いかける。その後ろではジャンとエレンが睨み合いながら走っている。そのさらに後ろをアルミンが必死に追いかけていた。
本気で勝負をしているのは彼らだけのようで、サシャとコニーは、どっちの方が奇抜な走り方が出来るかという新しい勝負を始めている。
そして、そんな阿呆な同期達の背中をヒストリアとユミルが呆れた様子で眺めながら歩いていた。

「飾りつけ、ありがとうございます。とっても可愛いかったわ。」
「いえいえっ。頼れる同僚と可愛いお嫁さんの幸せのためのお手伝いを
 私たちがやりたかっただけですからっ。」

頭を下げるの母に、ハンジは顔の前に両手を持ってきて左右に振った。
モブリットやニファ達もとても楽しかったと言えば、クシェルが嬉しそうに微笑んだ。
どちらかというとおしとやかで、優しい雰囲気の彼女は、ハンジ達の知っている同僚と全く重ならなかった。
と出逢ってから少しずつ表情が柔らかくなったとはいえ、いつ見ても無表情で何を考えているか分からないような男が彼女の息子だなんてー。
むしろ、口の悪さがソックリの叔父ケニーの方が、血が濃そうだ。

「おいおい、いつまでめそめそしてんだよ。シャキッとしやがれっ。」
「…千鳥足の君には言われたくないよ。」
「確かになっ!!」

ケニーに肩を抱かれているの父親は、朝からずっと元気がない。
娘が一生を捧げると決めた男のことを認めてはいるし、仲良くはしているようだったが、自分の手から離れてしまうのがとても寂しいらしい。

/ 1058ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp