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【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】

第168章 エピローグ


エルヴィン達の少し後ろでは、の友人達が楽しそうにお喋りを続けていた。

「それで、ヒルラ。俺達の結婚式はどこでしようか?
 お城で盛大にするのがいいかなって思ってるんだけど。」
「私を最高のお姫様にしてね。」
「仰せのままに、僕のプリンセス。」
「いいなぁ、ヒルラ。王子様と結婚なんて。」
「フロリアンは先月、のんびりした優しそうな人と結婚したじゃない。」
「それはそれ、王子様は王子様よ。」
「まぁ、確かに王子様だけど、悪魔よ。」
「本当残念だよねぇ。顔もスタイルも、出身も最高なのに…。
 性格だけがねぇ…。」
「今となってはルーカスの悪魔っぷりはバレバレだけどさ、
 本物の王子様に一目惚れされて、プロポーズまでされたのに、相手にしないどころか
 いつか騎士が迎えに来るとかわけわかんないこと言うが信じられなかったわ。」
「そうそう。早く目を覚まさせてやらないとって
 親友として使命感にかられたわ。あのときは本気で。」
「騎士?」
「ほら、子供の頃に親が読んでくれたおとぎ話なかった?
 悪魔の王子に騙されたお姫様を騎士が救ってくれるやつ。
 あの騎士が大好きなのよ、。」
「あぁ、それでね。夢見る少女の目を覚ませてやりたかったわけね。」
「その物語が好きすぎて、悪魔王子を見抜いちゃったのかしら。」
「もしかして、君たちは俺のことを悪魔王子って言ってる?」
「そうよ。あなたは悪魔王子。」
「それで、彼は騎士なのよね。」
「昔からモテるのに恋人を1人も作らないで待ち続けて
 運命の人と出逢ってすぐに初めての恋に落ちて、
 あっという間に結婚しちゃうー。ロマンチックだなぁ。」
「どこの恋愛小説って感じよね。」

ヒルラとルーカス、フロリアン達は、親友の珍しい恋物語の話で盛り上がる。
恋人になりたいという男からの申し出は幾つもあったし、その中には本当に素敵な男性だっていたのだ。
それなのに誰ひとりとして相手にしなかった親友のことをずっと心配に思っていた彼女達は、漸く幸せを見つけてくれて心底ホッとしていた。
それに、親友が初めての恋をした彼は、一見すると冷たそうなのだけれど、仲間や部下に慕われるとても素敵な男性だった。
親友のことも心から愛しているのが、ふたりのやり取りからも伝わっている。
彼になら、大切な親友を任せられると思えるくらいに。
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