第2章 瞳
ピンポーン。
チャイムの音が鳴って起きた。
金城さんの用事かな。
「マットの交換に参りました。」
そう言って部屋に上がると、がしっと腕を掴まれた。
「な、なんですか?」
「僕だよ。」
帽子を取ると、見知った顔だった。
「結城くん……?!」
「やっと逢えたね。」
彼はわたしに手錠を着けて、ソファへ押し倒した。
「や、やめて!」
「僕と付き合っているのに違う男と暮らすなんて、とんだアバズレだな。」
「!……」
「本当は大切に優しく利用してやろうと思ったのに、もう辞めたんだ。」
そう言って結城くんはわたしの胸を指さした。
「ここにあるやつ、奪いに来たんだ。」
「10年前、奪おうとして出来なかったヤツらが必死に調べて、これを見つけたんだ。大昔にあったお社に祀られていた宝珠。いまはダムに沈んで行方不明だった。これがあればその刻印を外に出力できるんだって。」
そう言いながら私の服を脱がす。
刻印?10年前?わからない…
「やめ……やめて……」
宝珠だとかいうものを胸に押し当てられる。
「あっ!!」
途端身体が熱くなって、気を失った。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
一瞬気絶して、次に目を覚ますと、視界がモノクロにしか見えなくなっていた。
「目が……」
「刻印を奪ったあとは何をしてもいいって言われてるんだよね。」
目の前の男は全裸になっていた。
「ひっ……」
「大丈夫、これで気持ちよくなれるから。」
鼻をつままれ液体を無理やり飲まされる。
すぐに全身が震えて汗が止まらなくなった。
「さ、楽しもうぜ。」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
あれからずっと身体中を舐られている。
気持ち悪い。やめて欲しい。
心の底からそう思っているのに、薬のせいでおかしいほど感じている。
「あっ!あぁーーっ。」
「はは。またイったの。綺麗だよ。ゆかり。」
「も…も、う、やめてっ…」
「そうだな。そろそろ本番やるか。孕ませてやる。」
その言葉に血の気が引いた。
「もうっ、離して…これ、取って…」
息もたえだえに懇願するも、
「ダメだ。絶対許さないからな。」
殺意の籠った目で睨まれて、刃物を突き付けられる。
「ほら、またイくんだ。」
「も、う、いやっ…あぁ…っ」
また達してしまった。もう意識が朦朧としている。
その時……