【金城剛士】超感でぃすてにー【B-project】
第1章 春
仕事は9時から17時まで。
勤務が終わったら服や日用品を買いに行こうと決め、
お湯のみのシャワーを浴びてスーツを着てマンション共用部分の掃除をして、定時に上がった。
「今日は誰にも会わなかったな。まあ、9時から5時じゃ、お仕事休みの日じゃないと会わないか。」
最初に事情を話した夜叉丸さんから、1ヶ月分の給料を先払いしてもらった。そのおかげで色々好きに買えている。誠心誠意働こうと心に決めた。
今日は自炊できなかったからコンビニ飯だな。
そう決めてコンビニに向かう途中急に腕を引っ張られた。
「ねえ!君が新しい管理人さん??僕、阿修悠太!!」
強引に腕の中に収められていた。
これって、抱きしめられてる?見上げるとふんわり微笑まれた。顔が良い。思わずキュンとする。さすがはアイドルの卵。これが人心掌握術か…
「おい、阿修……」
赤い瞳と目が合う。忘れられない、燃えるような瞳。
「お前、この前の。」
「なに、剛士。知り合い?」
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剛士くんがかくかくしかじかしてくれそうになったとこに、
「まーまー、立ち話もなんですしー!」
って悠太くんがラーメン屋さんに連れてきてくれた。
「俺は食べないけどね。でもゆかりとお近付きになりたいからさ。」
「ありがとう!これからよろしくね。」
「はぁ。色ボケには付き合ってらんねー。」
「なに。剛士ヤキモチ?」
「もー2人とも仲良しなんだからー!僕も仲間に入れてよ♪」
「「はぁ?」」
がんじゃらラーメンをすすりながら、賑やかな夜は更けていった…