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ここは私達の世界です【HUNTER×HUNTER】続番外編

第15章 言い伝え……?



_________"




やって来たのは何を隠そう……


道の駅古○伝授の里やまと




とは言え、新鮮お野菜が売り出されているだけでは無い


なんと!名物である鮎が食べられる他、お土産売り場は勿論、温泉施設も付いた楽しい場所なのだ


中でも美味しい鮎が有名だとか………




「はー、お腹空いて来ました!何食べよう……迷うなぁ……イルミさんは?」


「子持ち鮎が食べたい。」



絶対に鮎を食べるのだ、と意気込む私の強い希望を彼はすんなりと受け入れてくれたが

実の所彼は興味すら無いのではないかと思っていたのでポツリと返された言葉は少し意外だった



彼は何に対しても基本何でも良い、と答えるのだ



………そう言えば、この旅行に旅立ってから彼の白黒はっきり付ける性格が心底素敵だと思う様になった


以前からそういうはっきりした所は大好きだったけれど、嫌な事は嫌、駄目なものは駄目とダイレクトに伝えてくれるのは裏を返せば

OKを出してくれた事柄に関しては興味の有無の大小はあれど無理矢理付き合ってくれている訳では無いのでは……と思えたのだ


少々乗り気はしないが付き合うというスタンスは彼の中に基本的には存在せず、私が頼み込んだ時にのみ発生するイレギュラー


つまり、すんなりと受け入れてくれた=彼にも何かしらの興味があるという事で


いつでも無表情で淡々としているしポーカーフェイスに隠された思考を見抜くのは難しいけれど

その分、彼の言葉は彼の心や思考を知る一番分かりやすい部分かもしれない



実は彼も鮎を食べたかったのか……可愛い…………っ



彼の心を少し垣間見た様な気がしてニコニコしてしまう私に




「沙夜子少し太ったよね、旅行に来てから食べてばかりだし当然だけど。」



……………なんてデリカシーの欠片も無い台詞まで言ってしまう所はたまに傷だが……………




「…………え、ヤバいですか……」


「俺は別に何とも思わないけど、後から気にするのは沙夜子でしょ。」


「…………ははは」





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